thamesbeat ALL BECAUSE OF YOU GUYS
すべて君たちのせい
God Bless Starjets the best of The Jags PEZBAND
70年代末、2年間ほどの活動期間ながら良質な曲を残したUKのビート(パワー)ポップバンド、プリーザーズ。これは唯一のアルバムにシングル6曲をプラスしたお得盤。初期ビートルズを思い浮かべるマージービートが大半。残りはオールディーズなR&B風味のポップ#。スポンジトーンズの親戚みたいなモンです。#1の正当派ロックンロール#で幕を上げて#2「troublemaker」#3「you don't know」でビートルズ好きはガッツポーズ!#4では古典#「slow down」のリフがバックに聞こえるオールドスタイル#。#5「stay with me」での美メロ#◎。フーの#6「the kids are alright」のカバーを挟み後半#7は哀愁漂う英国ポップと表現したくなる#。#9「breaking my heart」が1番初期ビートルズかな?続く#10も「twist and shout」な感じで始まるし徹底してる。本編ラスト#12も最高◎。シングルも変わらず。ホント素敵なバンドです。 1976年、チューリップによる全曲ビートルズのカバー・アルバム。それにしてもひどいジャケだなァ(笑)オリジナルと区別する為にオチャラケタそうですが、ヒドイ。というのもそれが唯一の残念なことと思えるほど中身のカバーは完璧。全15曲。#1「all because of you guys-prologue」とラスト#15「all because of you guys-epilogue」のみオリジナル。あとは忠実なビートルズのカバーです。また選曲が王道に加え隠れ名曲もあり興味深い。ほぼっていうか共作含めポールの曲が12曲のジョージが1曲。彼等のヒーローは明白ですね。何度も書きますが完璧です。本物別テイクと間違えてもおかしくないです。せっかくなので曲名羅列しときます。「we can work it out」/「your mother should know」/「I need you」/「another girl」(1フレーズのみ)/「here there and everywhere」/「the night before」/「blackbird」/「wait」/「for no one」/「lady madonna」(インスト)/「martha my dear」/「two of us」/「hey jude」。中期以降ばっかだな。。 北アイルランドのパワーポップバンド、スタージェッツの1979年の1st。同郷のアンダートーンズやルディ、時にはルビナーズに通じる音楽性。とっても僕好みのバンドです。ゴキゲンなパワーポップ満載です!#1「schooldays」。ユニゾンで歌い上げるサビが青春パワーポップ度を上げます。#15のBサイドバージョンの方がより垢抜けてない感じ。#2「any danger love」も聴いててホント最高に良くて気持ちー♪この抜けの良さは土地柄ですかね?#3「ten years」もライトなロックンロール#。ちょっと凡庸ではあるけど最後までドラムミングが止まらない。次の#4「run with the pack」はラモーンズがニューウェーヴを演ったようなポップ#。コーラスに初期ビーチボーイズが引用してるね。#5「what a life」はBanana Splitsのテーマのようなバブルガムテイストが入ったパンク#。ライブではシンガロング出来そう。#6「smart boys」はUS西海岸のポップバンドみたく陽気な#なんだけど田舎クサさアクセントになってなんとも(笑)いや、好きなんですけどねソコが。ルビナーズがカヴァーした#7「it's a shame」。これがこのバンドを知るキッカケです。オリジナルはルビナーズよりもドッシりとしたミドルチューンなんですね。不思議と惹きつけられる曲です。#8「i'm so glad」はいきなり甘い曲。メロディはちょっとヒネクレ気味。全く違うバンドになったと思うほどで戸惑うなあ。で、本編ラスト3曲へと進むのですがコレがもう最高なのです。まず#9「war is over」が縦ノリで攻めてくる。メロディも壮大で思わずコブシを固くしてしまいます。そしてそして名パワーポップチューンと断言出来る#10「war stories」の疾走感と高揚感に勝るモノはない。最高!。ラスト#11「sitting on top of the world」もスタイリッシュなパワーポップ#で続けざまにグッド!。ボートラはシングル#10曲ですがコレまた良い曲多しっ!中でも必聴の域にあるのが人気曲でもある#18「shiraleo」、まさにルビナーズ的なメロディがツボなパワポ#14「It really doesn't mattar」、スタージェッツ節とも呼べるサビのフックが◎な#16「one more word」の3曲でしょうか。他もルビナーズのような甘いアメリカンロック#12「here she comes again」。軽快パンク・ロック#13「watch out」。シューズぽい#17「do the push」に#19「standby」。サビが一気にキャッチーになるギターロック#20「donegal」などなど。スタージェッツはコレで終わりですが、彼等はその後もアドベンチャーズでパワーポップを鳴らしつづけました。 80年代初期を代表するUKパワーポップバンド、ジャグズのベスト盤。ベストといっても彼等の2枚のアルバム+シングル曲の構成なので、全てでしょう。まず必聴パワポ#がシングル#8「back of my hand」。vo.はコステロに似てるし、リフレインを繰り返すフレーズに洗脳されます(ちょっとやり過ぎw)。とにかくポップで最高です。1stはバグルズも関わっていて一気に弾けまくるパワーポップ#で占められてます。#1「evening standrds」#2「party games」#6「desert Island discs」#7「woman's world」(大好き)#9「she's so considerste」など、ワンパターンですが、、たてノリでイケマス。2ndはちょっと変化球な部分も出てきて初期XTCやラッツのようでもあります。中でも#12「here comes my baby」(大好き)#13「I never was a beachboy」(シングル?コレも最高)#17「the sound of〜」#20「mind reader」(アイリッシュ・パンクぽい)など聴きどころ。全21曲。みんな一緒じゃんと言ってしまえばそれまでですが、パワーポップ好きはやはりマストですね USのレジェンダリーパワーポップバンド、ペズバンド1st(1977年)。パワーポップ好きにはマストなバンドです。名刺代わりの1曲目#1「Baby It's Cold Outside」が泣く子も黙る必殺チューン!ルビナーズに引けを取らない甘いメロディながら疾走感も持ちあわせてます。サビの展開はラズベリーズを彷彿とさせる。いきなりの名曲だ。ミドル#2「Tracer」のメロディもいちいち甘い。vo.ミミ・ペティニスの声はエリック・カルメンに似ているのでやっぱラズベリーズを強く感じてしまいます。#3「Princess Mary」は坦々とした中で随所にビートルズなホーンと共にフックを効かせる。バッドフィンガーなメロディラインが聴ける#4「Runaway」。ちょっと本家には深みが及ばないですかね(笑)。現在の彼等なら素晴らしい完成形がライブで聞けるかも?#5「Gas Grill」はこの盤では比較的やんちゃ度を持ったパワーポップ#。低空飛行で始まる#6「When I'm Down」は渋めかと思いきや2分で終わる頃にはフラッシュ・キューブスみたくなってる。#7「It's Only A Girl」はストリングスを用いたパワーポップバンドらしからぬアレンジ。この辺はシングルのみで終わった数ある泡沫バンド達とアルバム3枚も残した彼等との違いなのかもなあ。アルバム中盤を支えるポップロック#8「Please Be Somewhere Tonight」ではロックsideのエリック・カルメン風の声が聴こえてきてカッコイイ。かなり好きな曲です。次のオールドスタイルのロックンロールはその名も#9「Let's Dance!」。やっぱどうしても甘さが出るのが特徴ですね。#10「It Was Alright」もまさにペズバンドを特徴付ける小品パワーポップ#◎◎。マッカ・メロディと言えるバラード#11「Hold On」の極上メロディ。歌い回しもポール・マッカートニーですね(笑)。でも3分しかないのが良いです。本編ラストを飾る#12「Close Your Eyes」は#1に次ぐ必聴パワーポップ#。ビートルズとザ・フーを血肉にしての曲。ダイナミックさは2nd/3rdへの布石の気もするし。5分超えだけどライブだったらむしろアリです。ここから6曲のボートラ。13曲目〜4曲はデモ音源。#13「Ally Sally」はデモなのもあるけどまさに70sの時代を感じさせるロック#だなーっとvo.がオフ・ブロードウェイのクリフ・ジョンソンでした。本編ではホーンが効いていた#14「Princess Mary」のデモもクリフがvo.。全く違う曲だ・・めっちゃロック・テイスト強くて個人的にはこっちの方が好みかなー。ポップバンドじゃなくなりますけどね。クリフvo.で1番のオススメは#15「Eddie's Pals」。初期ザ・フーのようなリズミカルな展開をみせるポップ#。だけどシワがれたクリフの声がアクセントになってめっちゃ良い!#16「Oh Boy」も70sロック。しかしパワーポップとしてはドスが効きすぎなので、やっぱミミ・ペティニスの声が必要だね。未発表が2曲#17「Waiting In Line」はちょっと凡庸なロック#だけど#18「Any Thing For Fun」が駆け抜けるロックポップ#。ちょっとチープなのでしっかり仕上げて本編に入れて欲しいくらいだ。以上12曲+6曲。聴いた人の中には曲はまあ良いけどちょっと迫力に欠けるなあって思う人も居そうだ。そんな人はパンク・ニューウェーヴ色が強まる2nd、完成形の3rdへと進んでみてください。そこからこの1stに戻るとまたこの良さがしみじみ分かるのだと思いますよ。